★餡子小説02★
□学パロ:少しだけ俺も晴れた気がした
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「あらあら、今登校ですか。辛君」
「!」
靴箱で学校のスリッパに履き替えていた時だった。
突然、俺の上に今1番というかいつも1番聞きたくない声がして体は自然と拒否反応を起こす。
チラリと顔を上げて、そいつを睨みつけると
俺より少しだけ、ほんの少しだけ身長の高いこの学校で1番か2番か分からんが
エライ生徒会長の空西食がいた。
食は満面の笑みを浮かべて俺を見ている。
俺はため息をついてそのままそいつを無視して、通り過ぎようとしたとき・・・
ガシ!!
「っ!なんだよ!」
「私を無視するんですか、辛!ひどいです〜〜」
俺の腕を掴んで、食はうるうると瞳を潤ませて俺を見つめる。
眉間に皺を寄せ、またため息をついた。
「はいはい。無視してねーって・・・てかおまえ今授業中だろ?
毎度のことながら、何でてめーは俺が学校に来ると授業中に現れる!?」
「それは・・・禁則事項ですv」