★餡子小説02★

□白うさぎと愛しき人へ〜突然の来客〜
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「そういえばあの餡は、腹黒くてとても冷酷でコイツみたいに
呆けている顔はしていないな」

「そーだよね。餡お兄ちゃんはいつも怖いオーラ出してて
あたしが声かけたら「あぁ?」って低い声で言うもんねー」


「だろ?あいつは極悪人の顔してるから、コイツみたいに平和ボケした顔はしてねえよ」



「・・・あのー・・・さっきから僕のことものすっごい酷く言ってません?」
(僕・・・呆けてる顔してるんだ・・・orz)



この3人の会話が自分の悪口を言ってるようにしか聞こえない。
彼は無償に悲しくなり、お願いその会話やめて?と思った。




「おぉ、悪い。別におまえの悪口は言ってるんじゃねえ。
ま、ともかく今すぐに元の世界へ帰れ」


「・・・え?いきなり・・・っすか?」


「あぁ。悪いことは言わねえ。今すぐ帰るんだ。
おまえが此処の王に見つかると、厄介なことになる。
どうやってこの世界に来たかは知らないが、もう一人の迷ったやつと帰るんだ」



ジャムはそう言うと、ロールパンナとメロンパンナを連れて帰ろうとしていた。
だが、餡はジャムの手を掴んで言った。
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