★餡子小説02★
□白うさぎと愛しき人へ〜突然の来客〜
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「ジャムさん、どういうことだ?何でこいつが餡じゃない?」
「そーだよ!ジャムさん何でこの人がお兄ちゃんじゃないの?どっから
どう見ても餡お兄ちゃんだよ!しかも、来客って・・・どういうこと?」
ビシっとメロンパンナに指を指され餡は少し戸惑う。
ジャムは深く溜息をついた。
「よーくこの耳の色見ろ」
「・・・っいてっ!」
ガシっとジャムは餡の頭に生えていたモコモコの白いウサ耳を掴み
ほれ、とロールパンナとメロンパンナに見せた。
「こいつは"白色"あいつの耳は"黒色"だ」
「・・・あ・・・そうだ・・・」
「あ〜!本当だ!!餡お兄ちゃんは黒色の耳してる!」
ロールとメロンはポンと手を叩いて「なるほど」と理解した。
ジャムはパっと餡の耳から手を離し今度は餡の顎を掴む。
「ちょ、何!?」
「それにロールパンナにメロンパンナ見てみろ!
こいつはあのクソ餡と違って顔がこんなにも優しいではないか!」
「「本当だ!!」」
またもやロールとメロンは驚く。
ジャムもまた顎から手を離した。
なんだか先程から無駄にジャムに触られてる餡はブルブルと首を振る。