★餡子小説02★

□学パロ:それは始まり
1ページ/11ページ

<学パロ:それは始まり>



「ちょっとバイキンマン!あたしのご飯どこよ!?」

「はいはい、今作ってるのだ!」

「バイキンマン、あっしのネクタイどこすか〜?」

「え?あー・・・ソファーの上!!」

「早く〜バイキンマン、お腹空いた。」

「待っててなのだーー!!」




ドタバタと朝からマンションではせっせと働いていた。
そのマンションは駅前から5分くらいにある、20階立てのマンションで
その10階に3人の人物が住んでいた。



一人は、今せっせとトースト3枚にバターをつけていて牛乳やヨーグルトを並べる。
大き目の紺色のブレザーにチェックのネクタイを首元まできっちりと閉めて
ズボンもきちんとあげて、便底メガネをかけている彼は、宇多菌。

マンションから自転車で20分程かかる私立校の「それいけ学園」の普通科に今日から通う少年。
黄金の瞳や、彼の背に生えている羽など・・・特殊な形をしている。



一方リビングの真ん中にある大きめの机の前にある椅子に座り
イライラしているのは空田ドキン。
紅色の綺麗な長い髪は頭の上でお団子にされ、新しいカッターシャツのボタンはもう
胸元まで開け、入学式の日にも関わらずアクセサリーを首元や腕にジャラジャラとつけ
化粧は目をくっきりと囲む濃いメイクをしている。


彼女は「それいけ学園」の反対側の道にある女子高「悪女アレス学園」に今日は入学する。



そして最後に、ドキンの目の前に座っている銀色の短い短髪で
両耳には軟骨から耳たぶまで色々なところにピアスを空け、おまけに口まで開けている。
ほっそりとしている体に、灰色の制服のズボンを腰あたりで履き、ドキンと同じで
カッターシャツのボタンを第3ボタンまで開け、アクセサリーをジャラジャラとつけているのは
骨マンだった。

彼もまた「悪女アレス学園」の横にある共学の公立に通う「黴菌高校」に入学する生徒だった。



この奇妙な3人が集まって2週間前から生活を始めていた。
部屋にあったダンボールもすっかりと片付き、リビングは真新しい綺麗な家具ばかり並べられていた
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ