菌受け小説
□俺を好きになれという命令
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<俺を好きになれという命令>
「どわっ!」
ボチャン。
昼間の川辺で俺はUFOを弄っていると急に後ろから誰かに蹴られて
そのままの反動で川へと飛びこんでしまった。
一瞬だが、顔が塗れて慌てて体を起き上がらせて、慌てて後ろを振り返った。
「ぶっ…何すんだよ!!」
「…どんくさい奴だな…背後に人がいるくらいわかんないのか…」
「おまえっ……蟲葉…何しやがる!!」
俺を蹴飛ばした相手は蟲葉秋。
黒い少し長めの前髪を横にわけて襟を少し立たせた黒いシャツを着て
腰でズボンをはいている。
シルバーアクセサリーもジャラジャラつけて、おまえはあれか。
もうなんつーか流行乗ってる最近の若者ってか!
こんな奴に蹴飛ばされた俺も俺で恥ずかしい…。
川に投げ込まれたせいで、着ていたモノクロのボーダーの薄手のトレーナーもダメージジーンズも全部ぬれた…。
髪もぬれるし…