★餡子小説02★
□それぞれの立場
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「ねえ、何で最近街にやって来ないの?」
「何だっていいだろ!貴様には関係ないのだ!」
バイキンマンは僕をキツくにらみ付け、小さな体は密かに震えていた。
<それぞれの立場>
最近街は本当に平和だった。何故ってバイキンマンが街を荒らしに来ないから。
だから街の人達は一時の安らぎがあった。
だけど僕はそんな平和な町は暇で・・・
彼が居なかったら、正直寂しい。
こんなことを言ったら駄目なんだろうけど、彼が街を荒らしてくれたほうが
僕は君に逢えるから、嬉しいんだけどね。
でも中々街を荒らしに来ないから、僕から彼に逢いに行った。
そしたら、君は黴菌城にある研究室で閉じこもっていて、熱心に研究していた。
だから、こっそりと侵入して彼を驚かしたら、眉間に皺を寄せて僕を睨みつけた。
そんな目で見ても全然怖くないんだけどな・・・;
てか逆に襲いたくなりますよ。