★菌アン部屋★

□パラソル・アンダー・ワールド
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「くすぐったいよぉ、ばいきんまん・・・ね、僕・・・もう帰らないと・・・」

「あぁ、そうだな・・・でもおまえ俺様の部屋を勝手に覗いただろ?
あそこは俺様のプライバシーが詰まってるところなんだ。覗いたからにはタダで帰すわけにはいかねえな」

「え・・・そんな、僕はキミを探してただけなのに・・・」

「へぇ・・・でも駄目。お仕置きはしねぇとな」



その不適なばいきんまんの発言にアンは身をたじろく。

だが、ちょうどドアに背中にあたり逃げることができない。


吸っていた煙草を携帯吸殻に終い、扉に両手で手をつく。


ばいきんまんの顔がゆっくりと近づき、アンの頬にあてていた手が顎を掴み、そのまま口付けをする体制に入る。


いきなりの展開にアンは目をぎゅっと閉じ、眉間に皺を寄せる。


だんだんとばいきんまんの唇が近づき、互いの息がかかりあう距離になっていた。



(・・・ばいきんまんの息が・・・かかってくすぐったいよぉ・・・)



体に自然と力が入り、少し体が震える。

けれども、バイキンマンがアンに口付けることはなく、パっと手と顔が離れた。
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