★菌アン部屋★
□パラソル・アンダー・ワールド
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「ジャムさん、ぼくもう子供じゃないから自分で着れるよ」
「別にいいだろ?あんに着せたいのv」
「ん・・・もう・・・」
アンは少し呆れながら、子離れ出来ないジャムを見てついつい笑みをこぼす。
「じゃあ配達頼むぞ」
「うん。いってきまーす」
アンはジャムに見送られ、そのままパン工場を出たのだった。
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一方、黴菌城では・・・。
「ばいきんまーん、お腹空いた」
「あぁ?ドキンちゃん、なに?」
「・・・だ・か・ら、お腹空いたって言ってんのよ!」
黴菌城のラボでばいきんまんは一人ラボに篭って、新薬を開発していた。
綺麗なストレートの黒髪に白い肌。
そして長身で痩せ細っていて、いつもメガネをつけている。
漆黒の瞳はラボの自動ドアにもたれているドキンへと向けられる。
「大丈夫。もう少ししたらパン工場のパンが届くから」
「え?本当ー!?」
「あぁ。俺様も腹減ってたから、さっき電話して注文しといた」
「やったー!あんたナイスね。じゃあ後で届いたら、あたしの部屋に届けてね」
「あーいよ」
ばいきんまんは返事すると、ドキンは嬉しそうに笑ってそのままラボから出て行った。
「・・・本当に表情がころころ変わる子だな・・・」
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