無双パロ

□青春
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「稲ちんとコタちゃんの関係ってなに?」



弁当を食べていた稲は久野の質問に危うくおかずを落とすところであった。

「どうって・・何もないわよ?」

「いんや!コタちゃんが女の子に話しかける事なんかないんだもん」

「そんなこと言われても・・別にお付き合いしているわけじゃなわ」

「一緒に帰ったりしてるんだから付き合ってるのと一緒なの☆」

「な、なら半蔵さんと毎日帰ってる久野も同じじゃない!」

「あれはアイツが後ろから付けてきてるから違うの!!ほらほら、さっさと吐きな〜♪」

ずいずいと迫ってくる久野に稲は困った様子でお市に助けを求め、お市が久野を止めて事態は収拾した。



稲と小太郎の出会いは、稲が入学して初めての登校時であった。

紅く括った髪を揺らし、不機嫌ともとれる無表情でゆっくりと登校していたのが小太郎であった。

あきらかにガラの悪い男がいることに驚き、あんな男とは一生関わらないであろうと思っていた。

しかし、生徒会に入部したことをキッカケに彼を少しでもまともな人間にしようとがんばるうち、傍からみれば仲のよい関係となったのである。

稲のほうも、彼の扱いに慣れてきたせいか、小太郎といることに苦痛を感じなくなってきており、うしろ楽しいと思うようになっていたのだ。


それが他の人間にまで分かるようで、内心誰もが2人の関係が気になっていた。


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