☆ss☆

□七夕
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笹の葉さらさら

軒端に揺れる

お星さまきらきら

金銀砂子




万事屋の窓辺に笹が揺れる。
昼間新八が道場の庭から切り出してきたものだ。

「神楽ちゃん願い事書けた??」

机にかじりつきせっせと願い事を書く神楽の短冊を覗きこむと素早く隠されてしまった。

「勝手に見るなヨ!!メガネはあっちで飯でもって作ってるよろし!!」

「メガネ言うなよ!!ったく、銀さんは書かないんですか??」

「興味ねぇ」

ソファーに寝転がりジャンプを読んでいる銀時に声を掛けると気のない返事が帰ってきた。

「はぁ。じゃあ僕向こうでご飯作るんで何かあったら呼んで下さい」

新八が行ってしまったのを確認すると銀時は起き上がり短冊に手を伸ばした。

「…興味ないんじゃなかったアルか??」

「………まぁ一応な」

「ふぅん」

二人は黙りこむと願い事を書き続けた。

「よし!!書けたアル!!」

神楽は立ち上がると笹の真ん中辺りに短冊を吊した。

「てっぺんに吊さないと叶わないって聞いたことあるぞ」

「マジアルか!?」

銀時も立ち上がると神楽の短冊を手にとりてっぺんに吊そうとした。

「ん?」

「どうしたアルか??」

銀時が見た先にはすでに短冊が吊してあった。
それは新八が書いたものらしい。

「銀ちゃんさっさと吊してヨ」

「あ?あぁ」


笹のてっぺんには三枚の短冊がなびいている。
それはみな同じ願い。

『いつまでもみんな一緒に居られますように』




五色の短冊

私が書いた

お星さまきらきら

空から見てる















END
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まとまりがねぇ(T_T)

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