☆ss☆

□教師と生徒
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「私、先生の事好きなんです…」

扉を開けようとした手がピタリと止まる。
いつもの放課後。
いつもの図書館。
中には銀八しか居ないはずだ。
それなのに女の子の声が中から聞こえてきた。

「先生は、私のことどう思ってますか??」

新八は扉の前で硬直している。
今中に入るわけにはいかない。かといって立ち去るタイミングを逃してしまった。

「はぁ…」

中から銀八のため息が聞こえてきた。

「お前は俺の大切な生徒だ。それ以下でも以上でもないよ」

「……そうですか」

女の子のすすり泣く声が聞こえてくる。
新八は複雑な気分になりながらその場を後にした。



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