☆ss☆
□約束
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「新ちゃん。私に隠し事してるでしょ??」
朝玄関先で帰ってきたお妙とすれ違うときに言われた。
ぎくっ
「そ、そんなことないですよ姉上」
ぎこちなく振り向くと仁王立ちしたお妙が居た。
「嘘よ。今ぎくってなったじゃない」
す、鋭い…
お妙はゴリラに育てられたとかいろいろ言われてるが、一応女だ。時々妙に鋭い時がある。
「…銀さんとの事で何か隠してる事あるでしょ??」
「な、何もないですよ!じゃぁ僕、万事屋行ってきますから!」
「新ちゃん!」
お妙の声を振り切るように新八は玄関を飛び出して行った。
『銀さんとの事で何か隠してる事あるでしょ??』
「…何で分かったんだろぉ」
新八は立ち止まりポツリと呟くと、トボトボと万事屋へと足を進めた。
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