☆ss☆
□気持ち
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カチッカチッカチッ…
万事屋の時計の針はすでに深夜12時をさしていた。
「銀さん帰って来ないのかなぁ…」
銀時は昼間ふらぁっと出て行ったきり。
「はぁ…」
新八はソファーに深く腰掛けると目を閉じた。
最近銀さんは僕を見てくれない。
目が合うとすぐ逸らすし、隣に座ると少し距離をとるし…キスもしてくれない。
新八は顔を真っ赤にするとソファーの上で頭を抱えてうずくまり悶えた。
な、何考えてるんだ僕は!
ひとしきり悶えた後、ぐったりとうつ伏せになった。
でも、僕と銀さんはつ、付き合ってるわけだし??そういう事考えたって…
フッと嫌な考えが頭に浮かんだ。いや、前々から薄々感じていた事。
「僕のどこが好きなんだろぉ…」
僕は男だ。どんなにがんばっても女の人にはなれない。
そんな事は銀さんだってわかってるはずだ。
それでも…
それでも僕を選んでくれた。やせっぽっちで、チビで、ツッコミしか取り柄がないこんなダメな僕を…
でも、最近の銀さんは僕を見てもくれない。ましてや触ってもくれない。
もっと触れてほしいのに…
「全然わかんないや…」
「何がわからないって?」
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