キリ番

□甘えん坊な君と僕
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フワフワ、フワフワとすきまなく薔薇の香が溢れてる小屋のなかに僕と烏はいた

授業をサボってる、とかいうわけじゃなくて烏から『休日遊ぼ?』って誘われてて遊び場所がここだったってわけ

ここね……うん、綺麗だよ?
丁寧に手入れされた薔薇にかこまれて、騒がしくもないしリラックスできる………けど、逆にいえば……薔薇しかないからねっ!!



「なんでここを選んだのかなー…」
「不満?姫は、ここ嫌い?」
少し進むとポカリとあいた空間がある
新入生歓迎会のときに烏が寝てた場所だ
もともと空いていたのか、意図的に一部を刈ってつくられたのか僕にはわからないけど僕たちはひとまずそこにこしをおろす


「嫌いじゃないよ?むしろ好き、僕たちしか入れない特別な場所だし……でも暇にならないかなーって」
「姫と一緒なのに、暇とかありえない」
真顔で断言された

僕はなんだか気恥ずかしくて身近な薔薇意味なくいじって照れをおさえる
照れてることに気づかれてるのか、横から小さい烏の笑い声が……




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