キリ番

□休日、君と二人で
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凌次と二人で。





今日の僕はちょっとご機嫌!
実は凌次に誘われて映画館にいるんだっ
しかも凌次の奢り!
奢りってつくとなんでも倍に楽しめるよねー!


「ねぇ、どれ見るの?ケッケケの花子?ボクシングパンダ?もしかして崖っぷちのポニョー?」
横に立ってる凌次に話しかけると……
「君と僕の夏の恋物語〜二人の恋のキズナ〜を見るんや!」


 超 恋 愛 物 !


「帰るっ」
「ちょっ、待ってーや!一緒に見に行くゆーたやん!」
帰ろうとすると慌てて止められた
確かに『一緒に映画見に行かん?』って誘われてついてきたけど恋愛物とは聞いてなかった!
というか恋愛物をみるなんて考えもしなかった!
「あのね、男同士!!だよ?」
男同士の部分を強調する
「女同士ではようあるやん」
それとはまた違うと思うんだけど!
一気に帰りたくなった僕だけど凌次はどうしても見たいらしく僕を帰らせてくれない。


いまさら確認するようだけど凌次はカッコイイしオシャレ
今日みたいに外出する日はともかく寮にいる時もビシッとぬかりがない………ので、映画館に入った時から多数の女性の視線をあつめている
凌次を見るということは一緒に来ている僕も自然と視界にはいるみたいで『何でこんな奴と…』なんて嫌みったらしい会話がちらほら聞こえてくる。



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