銀兎の幸福
□銀兎の幸福@
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どんどんどんっ!!
(―…うるさーい)
次の日僕は激しいノック音(絶対拳で叩かれてる)に起こされた。
ずいぶん無視しても鳴りやまないし…圭吾もおきてこないし……
仕方ない…
僕は洗面所へ移動。
案の定ボサボサになったカツラをテキパキととのえ、カラコンと眼鏡を装着して玄関に向かった。
どんどん!!!
(はいはい、今開けますよー)
カチャ
……っとあけた直後、僕はかわいらしい男の子に…………ぐーでなぐられた。
「圭吾っ!テメーさっさとあけろよ!」
…
……圭吾じゃないです。
人違いです。
その人もそれに気付いたのか怒りで真っ赤になった顔はサーッと青色に変わる……おもしろい。