好きな人の好きな人

□第7話
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恵人とまなかが付き合い始めて少したったけど関係は以前と全く変わらなかった、それもそうだ恵人はまなかのことを好きでたまらないけどまなかは恵人のことをなんとも思っていない

ので当然まなかから関係を深めることはないし、恵人はなるべく自然な形で仲良くなることを望んでいて自分から手を出したりもしない


学校から帰ってきて暇である今もまなかは恵人ではなく総平のそばについて回ってる

まなかが総平に懐いてるのはちゃんとわかってるけど、少しは彼氏である自分と過ごしてほしいなぁなんて思ってしまう


「瞳の色さーん、俺は冷やし中華たべたい!きゅうり抜きの」

「総ちゃんが食べたいならおれも…」

二人にねだられて瞳はあからさまに顔には出さないけどすごく嬉しそうだ、二人にお願いお願いと言われて気分がいいんだろう


「冷やし中華なら…麺を買ってきてくたらすぐ出来るよ、トッピングの材料は揃ってるし…けどちょっと用があって…おれは出かけれそうにないんだ」

どうする?と瞳が首をかしげる
外はまだ暑く風もない、総平は見るからに出かけるのを面倒がっている

「…あの、おれ行ってきます」

ハイ、とまなかが手を挙げた

暑いのは好きじゃないけどお使いは面倒でもないし、いつもお世話になってる瞳の負担を減らしたい。


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