好きな人の好きな人

□プロローグ
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瀬戸恵人は今日から自分がくらす一軒家の前に立っていた


まだ建てられてそう何年も経ってないだろう真新しい外観の三階建ての家だ

その家の前で恵人はチャイムをならすべきか、これからここに住むのだから堂々と玄関のドアを開けるか迷っていた


けどそう長く考え込まないうちに玄関のドアが開き中から1人の青年が出てくる

その人物は近くのコンビニまで買い物に行こうとしたらしくラフな服装で手にはサイフを持っている



青年は自分の家の前に突っ立ってる恵人をみて不思議そうにしたけど、その隣にあるキャリーバッグをみて意味を理解したように頷く



「あー!!君もしかして今日からここに住む子!?」

「!はいっ…ぅ……瀬戸恵人です…どうも」



その青年は無邪気に近寄ってきてくれた

それは良かったけどまだ昼間というのにものすごく酒臭く、未成年で酒に慣れてない恵人は眉を寄せる

そんな恵人をきにぜずその青年は恵人の背を押し家の中に押し込む



「そっかそっか!今日からヨロシクっ!仲良くしようぜっ」


「…あの星山さんですか?」



『星山』というのはこの家の持ち主の名前だ

この家の部屋を低家賃で貸し出していて恵人もその話に食いついたうちの一人だ



実はまだ本人とはあったことがなくて、もしこの人が星山だとしたら少し行先が不安だな…と思ってしまう。



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