銀兎の幸福.アナザーストーリー
□ツツジとの幸福
1ページ/35ページ
◆ほのかな恋心編
これは暖かな春の日のこと
ツツジは美化委員のいつもの集合場所で一人昼寝をしていた
ツツジは眠ること…というより夢を見ることが好きだった
夢の中にはツツジの好きなものが詰まっている、可憐な妖精と森の中を散歩することも、恐ろしい怪物と勇敢に戦うことも、空想の生物を作り出すことも
ツツジはまわりから電波系、不思議系と少々まわりから壁を作られがちだけど、ツツジをよくしるものからしたらロマンチストといえる
なので夢を見れる時間はツツジにはまさに夢の時間
そしてこの場所もツツジは好きだった
大好きな先輩と大好きな後輩と一緒に過ごした場所
もう先輩達は卒業してしまっていないけど、ここにいると楽しかった日々を思い出していい気分になれる
ここで眠ると一段といい夢が見れる
うとうとと瞼が重くなってきたとき
ふわりと体を暖かな何かが包んだ
「……ん…」
重い目を開けてツツジは体をおこす。