番外編
□黒猫の幸福
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今日も今日とて散歩中
今日の散歩コースはビルがたち並んでいるだけで面白みがかけるんだけど
たまにそれなりに立派な車が通ると、あーあこいつはこの中に建つビルの社長なのかなー、ちゃんと車の価値をわかってるんだろうか、やっぱり普通の庶民とは全く違う生活おくってんだろーなー……なんてくだらない想像をしてたり…
(はぁ……最近冷えるなー……もうすぐ冬か……新しい服ほしいなー……)
「ねぇ、君」
……………。
後ろから声をかけられる
場所が場所だから歩行者は少ない……だから今声をかけられてるのは僕だろう
もしかして、やっとツマラナイ日々からの脱出!?
期待を抱いて振り向くと……
街中でよく女をナンパしてそうな印象をうけるちょっとちゃらけてる男が立っていた
場所的にかなり浮いてる(まぁ、僕も浮いてるかもしれないけど)
こいつが僕の生活を変えてくれるのか?
………かなり役不足にみえるけど………まぁ、能ある鷹はなんとやらっていうし……よし、少し話してみるか
「なんだよ」