好きな人の好きな人
□第8話
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「はじめましてー藍一です、よろしく」
にこりと藍一が人懐っこそうであり人目をひく妖しさでレイに微笑みかける、レイがどもりながら挨拶をするので瞳はクスリと口角を上げる
たしかに藍一は瞳からみても魅力がある、さすがのレイも見惚れてしまったかと同じ気持ちになれてホッとした
「どーも、レイです」
「えへへっ、レイちゃんかーよろしくー」
レイが立っているせいで座ってる藍一は自然と上目遣いになる、自然なことだとわかってるのに計算されたかのような美しさだ
(女っぽいわけではねーんだけどな)
藍一は男に興味のないレイでもつい固まってしまうほどのあやしい魅力も容姿を持ってるけど女と見間違えるほど男らしくないわけではない
小顔で目は大きくパーツは整ってるけど、きゃしゃというか痩せているだけで骨格は男だ、藍一が暖かい季節は薄着な服を好むこともあり体のラインが隠れてるわけもなくわかりやすい
(声も…すんだ声してるけど男の声だし)
「レイ、みすぎ」