好きな人の好きな人

□第4話
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(少し遅くなったなぁ)


まなかが校舎から出ると外は夕暮れだった、さっきまで勉強でわからないところがあって先生に教えてもらっていたので遅くなってしまった


両親が自分の帰りが遅くなったところで心配することはないなんてわかってたけどそれでもまなかは足早に道を歩く

「君!」

「っ!」

突然一台の車がまなかの横に止まり1人の男が運転席からおりてまなかに近づく、まなかは人見知りなので驚いて固まってしまっている

男はまなかの父親よりも年上で、固まっているまなかに優しく微笑みかける


「この辺りに歯医者があるってきいて探してるんだけど場所しってるかな?」

たしかにここから10分ほど歩いたところに歯医者がある、目の前にある男は虫歯で困ってるんだろうかとまなかは一度頷いた


「よかったら案内してくれないか?」

「…え…ぅ…」

学校で知らない人についていってはいけないと教えられてるのでまなかは簡単にうなずけない、それでもまなかはとっても押しに弱そうで……


「ね、おねがい!」


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