銀兎の幸福.アナザーストーリー
□郁人との幸福
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そして早一ヶ月…
時間は夜の九時過ぎ、僕は郁兄の部屋にいる
「郁兄…」
「…冬姫…ちょっと…近い」
隣同士でソファに座ってたんだけど、テレビを見てるより郁兄と距離を縮めたくなった僕は郁兄にもたれた
郁兄はまるで付き合った当初のようにうぶなまま顔を赤くして僕から離れようとする
「…もっとくっつきたいんだけどー」
「……う…」
くっつきたい、のに
僕は郁兄が好きで好きで大好きでたまらない
郁兄になら何をされてもいいしなんでもしたい、尽くしたい!
なんなら少し意地悪されたっていいくらい
一日中ラブラブしたい、飽きるくらいイチャイチャしたい
僕の体に郁兄を教えこんでほしい
……のに
まだキス以上のことはしてない
しかも全部、僕からなんだよね。