番外編
□黒猫の幸福
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僕は自分の過ごしている日々をいつもつまらないと感じていた
コレ、人間生きてたら一度は考える事になると思うんだけど
朝起きて学校に通って風呂入って寝る
友達と遊んだりもするけどやることはせいぜい決まっていて心の隅でツマラナイって思う日々がつづいて……
せめて高校生になったら少しは行動範囲も広がるのかもしれないけど
なんか……
僕は刺激が欲しかったんだよね
人と少し違う生活をおくってみたいんだ
友達にこのことを話すと『しってる?フツーが1番なんだって、フツーが』なんていうもっともらしいけどつまらない返事が返ってきた
フツーね
普通ってなんだろう
だったら僕は刺激的な毎日を普通の毎日にして過ごしたいもんだな
そしてそんな変わった日々を求めてる僕の日課は
散歩
漫画とかドラマでよくあるじゃん
主人公がただ歩いてるだけでなにかしらのいざこざに巻き込まれるってパターン
まっ、都合よくそうならないかなーって歩いてるんだけど