ネギま!

□過去への扉(中編)
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今のは何……?
目の錯覚…?幻…?

でも今のは確かに木乃香……よね?


夜遅くに散歩に出た親友を探しに外にでた明日菜。
探し歩いていると、世界樹のあたりから物凄い光が溢れだしているのに気付き広場に向かった。

広場に着き明日菜が見たものは、親友と世界樹が光輝く光景。
何が起こっているかなんてわからない。

「木乃香!!」

名前を叫ぶが声が届いてる気配はない。
頭で考えだす前に体が動く。
広場の階段を駆け上がり光輝く親友に手を伸ばす。

が、伸ばした手は虚しくも届くことはなかった。

目の前で消えた親友。
頭の整理が追い付かない。でも大変なことが起こったことくらいわかる。

(ど、どうすればいいの?木乃香は?木乃香はどこにいったの!?)

どうにかしなければいけない。だが身体が硬直して動かない明日菜。
目の前にいたのに助けられなかった。
触ることすら出来なかったのだ。

「明日菜さん!!」

背後から自分の名を呼ぶ声。
振り返るとそこには仕事帰りの刹那の姿。
息を切らし、物凄いオーラで近づいてくる。

「今、今何があったんですか!!お嬢様は!お嬢様はどうしたんですか!」
明日菜の肩を掴み、困惑し焦っているようで。

「刹那さん……わかんなぃょ………わか……ないよ私にも!でも……木乃香が…木乃香が消えちゃっ……!」

何も出来なかった悔しさに思わず涙がこぼれる。

必死に悔しさを堪える明日菜の姿に刹那は肩から手を離し「…すいません」と謝る。
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