戦戦兢兢如臨深淵如履薄氷
せんせんきょうきょうと
しんえんにのぞむがことく
はくひょうをふむがごとし
ジャンル不特定で、絵やら文やら呟きなんかを色々と載っけていこうかな〜と画策中です。
要するに、カオスなんですな。
◆DiaboluS
小さめのボストンバッグに荷物をまとめる。
今夜、彼は生まれ育ったこの家を出る。
‐Say good-bye,
but see you again‐
・:T:・
「俺、大学辞めることにしたよ」
広い庭の一角に設けられた、白で統一されたテーブルとイス。
丸いテーブルの上には焼きたてのスコーンと紅茶が置かれ、ささやかなお茶会が開かれていた。
「な、何ですって?」
彼女は自分の焼いたオレンジピール入りのスコーンを満足気に味わいながら紅茶を楽しんでいたが、
唐突に聞こえた言葉にうまく思考が追い付かず、咄嗟に聞き返した。
「どういうこと…?」
手に持っていたティーカップを置き、困惑気に彼の方を見やる。
視線の先には、彼女へ真剣な眼差しを向ける4つ年下の弟の顔。
その顔を見る限り、とても冗談などではないのは明白だった。
「ちょっと、あんた来年卒業でしょ!?どういうことなの、ちゃんと説明なさい!いきなりどうしちゃったの」
「まぁまぁ少し落ち着けって、ヴィオラ」
「オリバーは黙ってて」
食って掛かる様に弟に詰め寄る彼女を制止するのは、彼女の1つ年上の兄オリバー。
「リンにだって、やりたい事の一つや二つあるんだよ」
彼のその言葉にはっとして、彼女、ヴァイオレットはオリバーを振り返った。
「…オリバー、あんた知ってたのね」
「まぁね」
不機嫌そうな顔を隠そうともせず、彼女は一人飄々と紅茶を飲み続けるオリバーを睨み付けた。
「兄さんには、相談にのってもらってたんだ。姉さんは怒るかと思って…」
ごめんと謝るリンに緩く首を振り、理由を聞かせてちょうだいと、先程とは違って心配気に話し掛けた。
「やりたいことができたんだ。けど大学に行きながらじゃ、できないから」
だから、辞めるよ
-+-+-+-
続くけど続きはまだまとまっていない
2008/10/08(Wed) 03:35
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