書庫‐U

□底なしの愛
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南賀ノ神社、本堂の地下。

今は亡き一族の集会場として存在していたこの場所。

今ではもう誰も訪れることのないこの場所。

その最奥の間で、

二人、向かい合い。

両の手の指を互いに絡ませ、

静かに寄り添い、

顔を寄せ、

そっと、

くちづけを交わす。


「「生きている限り、貴方を愛し続ける」」


重なる吐<コエ>息は甘く響く。



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