書庫‐U

□その声は麻薬の様に
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触れるか触れないかのくちづけをして、

吐息が感じられるほど、

顔を寄せそっと囁き合う。

くすくす、と

自然と込み上げてくる衝動に

お互い抗う事無く身を任せる。

啄むようにくちづけをして、

再び囁けば、

少し恥ずかしそうにお前は

その両腕をオレの首に回して

耳元に口唇を寄せた。



今、鼓膜を震わせるのは


小鳥の囀りではなくて


甘く掠れたお前の。



差し込み始めた日差しには、


気付かぬふりをして。



‥‥‥
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