その魔女、ゼロに恋する
□Episode 8
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ある日凛が買い物に出ていると、丁度学校帰りだった蘭と園子に出逢った。
そしてそのままの流れで、近くの喫茶店に入ってお茶をする事になった。
3人は木造建築のような造りでお洒落な雰囲気の喫茶店に入って奥のボックス席に座った。
メニュー表を開いてドリンクを注文し、ドリンクが届いた所で凛が口を開いた。
「ベルツリー急行?」
「そう!
せっかくだから凛さんも一緒にどうかなー?って思って、凛さんの分も用意したのよ!
蘭と蘭のおじ様と阿笠博士に子どもたちも一緒に行くのよ!」
園子は手のひらにベルツリー急行に乗車するのに必要なパスリングを乗せ、凛に差し出した。
「え、でもそれって入手困難って聞いたし・・・
私なんかに勿体ないよ!」
「大丈夫っ!!
なんてったって鈴木財閥がベルツリー急行のオーナーだから!
それにこれは私が凛さんの為に用意した物だから、予定がなければ是非一緒に行きたいの!」
「私も凛さんとどこかへ出掛けた事ないですし・・・
是非一緒に行きたいです!」
「2人とも・・・ありがとう!
是非とも天使たちが集うハーレム天国へと、私めを連れて行ってください!」
2人にお願いされた凛は、真面目な顔で蘭と園子の手を握って即答した。
凛は大好きな人たちと一緒に居られる事と、こっちの世界へ来てからこの近辺でしか行動していなかった為、初めての遠出に凛は当日を待ち遠しく思った。