傘の下

□ショコラティエ
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そして約束の日、定休日である事を祈りお店まで歩く。
お店まで来ると店内の照明は暗く、店舗の入口には白いプレートにCLOSEと書いてあった。















麻衣「あれ?閉まってる」
真夏「えー残念…」












内心、ホッとしていた。
しかし、そのホッとしたのも束の間、飛鳥が鍵穴に向けて何かをしていた。
少ししてガチャと音を立ててドアが開いた。












飛鳥「おーい、海人!連れてきたぞ!」














その声を聞いた海人は店の奥から出てきた。












海人「あ、白石さんに秋元さん、お待ちしてました」
飛鳥「私を忘れるな!」
海人「はいはい、ありがとね」
麻衣「お店って休みじゃないんですか?」
海人「いや、違いますよ?今日は飛鳥から2人が来るということを聞いてましたのでわざとCLOSEにて、飛鳥に鍵を渡してたんです」
真夏「##NAME2#さんイケメンですね!」











早速秋元真夏の必殺技が炸裂したが全く靡かない。
それどころかどうかしました?と言わんばかりのキョトン顔をしていた。












海人「まぁ、とりあえず厨房まで入ってきてください」

















そう言ってトコトコと奥に入っていく。
その背中を追うように3人で厨房に入る。
休憩スペースの様な場所に机1つに椅子が3つ用意されていた。
そこに座るように促され座るとお茶を3つ机に並べた。















海人「これ新作のチョコの1つなんですが良ければどうぞ?」














机の上には生トリュフチョコがピラミッドの様に綺麗に盛り付けられていた。
みんなで1口運ぶ。
口に入れた瞬間とろけて消える。













3人「おいしい!」
海人「良かったです、今日は特別に注文受けてからチョコ作りますので出来たてをお楽しみくださいね?」





























そこからチョコの注文を受け、作る。
何故かいつもより上手くできた。
それを渡して代金を受け取る。
2人は帰って行ったが1人だけ入口に残っていた。

















海人「白石さん、どうかしました?」















すると白石さんは顔を俯けたまま近づいてきて胸倉を掴んだ。
一瞬、殴られるかと思ったが掴まれたシャツを引っ張られると優しく甘い臭いに包まれた。














麻衣「これが私の気持ち…覚えててね?」
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