傘の下

□ショコラティエ
2ページ/3ページ

麻衣「ねぇ真夏」
真夏「どうしたの?まいやん」
麻衣「チョコ買ってきたよ」
真夏「私に?ありがとうまいやん!」














そう言ってキスされた。
内心嬉しいが喜ぶと調子に乗るのであえて拭う。
真夏はチョコを絶賛していた。










真夏「なにこれ…おいしい!まいやんとこで買ってきたの?」
麻衣「乃木坂通りのお店」
真夏「今度連れて行って!」
麻衣「んー今度ね…」










私は正直あまり連れて行きたくない。
お店の人がイケメンだったから…私のタイプだったから。
真夏も多分好きになるだろうし恋に関してはライバルが少ない方がいい。














真夏「えーなんかまいやん連れていきたくなさそう…まさかお店の人イケメンだったの?」













こういう時の感の鋭さは凄い。
仕方ないので今度の水曜日に連れていくことにした。
真夏だけじゃなく、差し入れを食べたメンバーの何人かも連れていくことになった。
















水曜日が定休日である事を祈るしかない。
神頼みなんていつ以来だろうか。
こういう事で神頼みなんて考えたことすらなかった。














飛鳥「しーさん、あのお店ってBoutique de chocolat?」
麻衣「え?んーと確かそうだったかな?」
飛鳥「あーなるほどね、しーさんあのお店の人に一目惚れしたんだ」
麻衣「えっ?そ、そんなんじゃない…」
飛鳥「なるほどねそっか、好きなんだー」
麻衣「そんなんじゃないって!」
















飛鳥には何故かバレた。
こういう感というのは飛鳥は鋭いのかそれとも私がわかりやすいのか…
どちらにしても飛鳥があのお店を知っていたことが少し気になる。














飛鳥「あのお店美味しいけど高いんだよね」
麻衣「なんで飛鳥あの店知ってるの?」
飛鳥「あーBoutique de chocolat?あれ私の従兄がやってるんだもん」
麻衣「えっ!そうなの?」
飛鳥「そ、Boutique de chocolatも私が付けた」
麻衣「えーいいなぁ」
飛鳥「だから私は海人取らないからね?まぁ、真夏は分からないけど真夏が好きそうな人ではあるよね」










最後の最後で不安を煽る飛鳥。
こういうSっ気があるのは知っていたがここで出してくるのか…
次の水曜がたのしみでもあり、少し不安が残っていた。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ