傘の下

□わがままプリンセス
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高1の俺には2つ上の生徒会長の彼女がいる。
人前ではしっかりしている彼女だが2人になるとかなり変化する。












彩花「海人ー」
海人「ん?」
彩花「疲れた…マッサージして?」













今は家で二人きり。
2人になるとわがままなお姫様になる。
普段の生徒会長としての姿しか知らない他の人からしたらこの光景をどう思うのだろうか?
俺の家のベットに飛び込み脚をこちらに向けている。
女子高校生特有の学校外ではスカートを折って短くしているのでスカートの丈がきわどい所までめくれていた。













海人「いいけど…」
彩花「はーやーくー!」











少し仕返しをしてみたくなった。
まずは普通に脚をマッサージしてあげる。
別にいやらしい事は何もしないが彼女の下着が見えそうになるところで男子高校生という性に多感な時期に理性が崩壊しかけていた。













彩花「ありがとう」










その一言で少し冷静になった。
彼女とは言え、無理に襲うのは気が引けた。














海人「飲み物持ってくる」
彩花「私オレンジジュースね?」














彩花は毎日オレンジジュースを飲む。
オレンジジュースが無いと不機嫌になり酷い時はパシられる。
しかもいつも飲むオレンジジュースは500mlで698円もする。
日本の最低賃金調べたらどこかしらの最低賃金と釣り合うのかもしれない。
誤魔化そうとしても味で分かるらしくごまかしがきかないのでいつも大人しく買う事している。












海人「はい、お待たせ」
彩花「ありがとう」











彩花なりの気遣いなのか飲み物を飲む時はベットから降りて机の近くに座る。
いつもトレードマークの様にしているポニーテールはいつの間にか解かれ、少しボサボサになった髪の毛をおろしていた。


















彩花「そうだ、海人もうすぐテストでしょ?勉強進んでる?」
海人「んーそこそこかな?彩花さんよりは頭良いから」











少しバカにしたような言い方をした。
先程出来なかった仕返しのつもりだったのだが彩花はニコニコしながらこちらを見ていた。
これはこの前見た事がある。









海人「あ、いや…冗談です、あははは」
彩花「海人、私に勝てるところ1つでもあるの?」










ベットの近くに座っていた俺の元に四つん這いでゆっくり迫ってきた。
捕まったら終わり、その本能が働いたのでゆっくりと後ろに下がり距離を取ろうとするがベットにぶつかってしまって逃げ場が無くなった。










彩花「海人、私に言う事は?」
海人「すいませんでした」
彩花「じゃあ…」














そう言って深いキスをされた。
どんどん酸素がなくなっていき身体が熱くなるのがわかる。
良く血液が沸騰しているようだと言われるがその感覚がとてもわかる。
腿の上に跨がられ、両手を彩花に恋人繋ぎの様に繋がれていたので何も抵抗ができなかった。
ただ、手を繋がれていなくても抵抗出来なかったと思う。














彩花「…ん…海人にはご褒美だったかな?」
海人「はぁ、はぁ」
彩花「私の質問に答えられないの?まだ罰が必要だね」














そう言ってベットの上に上げられた。
お腹の上に跨られ彩花の制服のネクタイで腕を縛られた。
これで完全に身動きを取れなくなった。











彩花「じゃあ罰ゲーム…始めるね?」










































彩花からの罰ゲームが終わった。
俺からしたらご褒美だったのかもしれない。
でも僕は知っている、彩花はこうなる時は自分に自信がなくて不安になる時だ。
彩花は不器用なんだと思う。
わがままなのは甘え方を知らないから、身体を重ねるのは愛を確かめる為。
わがままで少しだけ嫌になることがあるがそれでもそれも含めて彩花の事が好きなんだと俺も実感する。
わがままプリンセスと言うもの俺も不器用なんだと思う。
似た者同士、共通点があるのを知っているから上手くやって行けるのかもしれない。



















彩花「海人、大好き」
海人「俺も大好きだよ」
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