A3!
□The show must go on!
2ページ/23ページ
乃愛side
さぁさぁやって来ました!
あっという間に土曜日、雄三と待ち合わせてMANKAI寮を訪れていた。
わぁ〜広っ!掃除大変そうだなー。
てか雄三さんや。玄関開いてるからって無遠慮に入っていいの?せめてインターホンは鳴らそ?
相変わらずの唯我独尊さに思わず半目になっているとあっという間に稽古場について中に入る。
すると役者であろう5人と綺麗な女の人がいた。
え、総監督って女の人なんだ。
てか若。人のこと言えないけど←
「おう、やってるなお前ら。」
「こんにちは雄三さん!
えっと…この子は……?」
「コイツはこの前話してた作曲の奴だ。」
するとこの子が!?という6人分の視線。まぁ身長小さいから中学生とかに時々間違われたりもするからビックリするよねー!
でも残念!もうすぐで20歳のお姉さんだぞ!!
"オー!ジャパニーズろっかんガールね!?"
"多分それロッキンガールとみた。"
"それダヨ!"
なんかキラキライケメンさんと外国人らしき2人の会話が聞こえてくる。中々キャラが濃い。面白(笑)
『初めまして!響木 乃愛!19歳!
ダリア芸能専門学校2年生!よろしくお願いしゃーす!!』
「えっ、うそ!!ダリアの学生さんなの!?」
私の元気100%挨拶をかますと総監督さんがビックリしてる中ピンと来てなさそうな赤髪くんと外国人っぽい人。
「あのー…すみません俺ダリア芸能専門学校ってきいたことくらいしかないんですけど凄い学校なんですか?」
「すごいも何も!
俳優科、アーティスト科、アイドル科って色々な芸能分野の科があって、ここらで芸能関係の仕事に就きたいならダリアの卒業生ってだけで引っ張りだこになるくらい有名なとこだよ!」
「確か試験がめちゃくちゃ厳しくて入学出来ても卒業まで生き残るのはごく一部って話っすよね。」
興奮気味な監督さんと付け足しで説明してくれる年が近そうな男の子。
やーなんか照れますなぁ(笑)
「こいつはそのアーティスト科の中でもトップクラスの実力者だ。腕は俺が保証する。
あとはお前らがコイツに曲を作りたいと思わせられるかどうかだ。」
そう。私は学生ではあるが既にプロとして曲を提供している。
ぶっちゃけ雄三の紹介でなければ依頼が来たとしても言い方は悪いがこんな小さな劇団の作曲など受けなかったと思う。
だから今日は所謂'品定め"というやつだ。
『とりあえず今日稽古見学して曲作るの決めるね!!
舞台の作曲は実力派の劇団の依頼しか受けたことないけど雄三の紹介なのでちょっと楽しみにしてきたの!
でも面白くないお芝居の曲は作りたくないから…』
面白くなかったら激おこだよ?
.