A3!

□The show must go on!
1ページ/23ページ


乃愛side

今日は久しぶりのオフで最近ハマっている音ゲーのイベントを全力周回し無事限定キャラも手に入れ宿敵たるちとのトップ争いを繰り広げていた時にいきなり電話がかかってきた。


くそっ!もう少しでexpertフルコンだったのに誰だ!!(怒)

スマホの画面には"雄三"の文字
なんか久しぶりに見た気がする。
仕方ない。私も大人の対応をしてやろうじゃないか。



『お掛けになった電話は現在使われておりません。ピーという着信音の後にフルコン逃した罪滅ぼしとして桜餅1年分を贈呈して下さい 。』

《「はったおすぞ。クソガキ」》



ちっ。お茶目が通じないおっさんだなー。



『冗談冗談。
で、何のようなのさ雄三ーまた曲作って欲しいのー?』

《「あぁ。確かに作曲の依頼なんだが今回は俺の所じゃねぇ。俺が昔所属してたって劇団の話したの覚えてるか?」》

『あぁ、確かMANKAIカンパニーだっけ?』

昔フルール賞まで手が届くのではないかと言われていた劇団だが総監督の失踪から団員も次々と脱退し噂では取り壊し寸前だとか聞いた気がするけど…

雄三に当時のMANKAIカンパニーの舞台の映像を見せてもらったが中々面白かったのを覚えてる。

春 夏 秋 冬
それぞれ4つの組があって四季毎に各組の公演が行われ、その時の曲が魅力的で芝居も面白く何回も見させて貰っていた。

《「その劇団が新メンバーで旗揚げ公演することになってな。まだまだ荒削りだが伸び代もあって面白ぇ連中だ。

そこでその舞台の曲をお前に作って欲しいってわけだ。」》

『へぇ〜雄三がそこまで言うなんて珍しいねぇ!』

芝居に関してはとことん厳しい雄三に"面白い"と言わせる劇団…ちょっと興味あるな。

『いいよーちょうど今は急ピッチな仕事の依頼もないし。その役者さん達にも興味出てきちゃった!』

《「おう、ありがとな。
来週時間空いてる日あるか?向こうの総監督と役者たちに会わせてぇんだが。」》

『来週なら土曜が空いてるからその日でいいなら!』

そういうと俺も空いてる、じゃあ午後に待ち合わせな。と返ってきて通話を切る。


ふふふー!芝居のサントラ作るの久々だからちょっとわくわくするかも!

創作意欲湧く人達だといいなー!

.
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ