長編

□社長と秘書 番外編
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社長白石さんと秘書西野さん
@2xNlGDP2BbNMuzr
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2019-02-04 21:48:26
下手くそですが…

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【ヤキモチ】

「社長、今日、営業皆で打ち上げがあるんですけど社長も来ませんか?」


トイレから出ようとすると近くで聞こえる声
ゆっくり外を除くと、若い女性社員に囲まれるまいやんの姿。最近、まいやんは忙しすぎる

まいやんと会うのはいつも会社だけ
デートも、ご飯も、全然できてない
今は新入社員が来る時期やから仕方ないんやけど…。寂しい…。けど我慢…。
ななが誘っても来ないんやから行かないやろ…。

「んー…ごめんね?終わってない仕事いっぱいあるから私抜きで楽しんできな?」

ほら、やっぱり。
まいやんのことをなんでも知ってる気になれて頬が緩む。

「でも、今日で副部長移動しちゃうんですよ〜。来ませんかぁ…?」

うわ…あざと。
絶対まいやんのこと狙っとるやん…。

「んー…でもさ」

「お願いします…!社長に今日ぐらい来て欲しいです!」

周りの女性社員もお願いをする
まいやんモテすぎやろ…。
ななのまいやんなのに…。

「…分かった…。顔だしたら私は帰るからね?」

「ほんとですか?!ありがとうございます…!」

予想にもしてなかった言葉
なんでそこでOKするん…?
押しに弱すぎ…
ななが誘っても断るのに…

心をもやもやさせながらトイレから急いで出て社長室に足を進める。

もうえぇ。帰ろ。
まいやんの顔みたら多分なな怒るやろうし…
社長室に資料を置いてすぐ帰ろう
秘書なんてどうせこの時間はもうやることないんやから…





「あ、七瀬、ここに居たの?」

「…まいやん」

思ったより時間がかかってまいやんと出くわす

「帰るの?」

「うん…」

「そっか、気をつけてね」

「……」

「七瀬?」

「まいやんのあほ」

「え…?」

「何が気をつけてね、なん?この後まいやんは若い女の子たちに囲まれて飲むくせに…」

「え、七瀬なんでそれ…」

「………」

ななが言葉を発さないから近づいてくるまいやん。

「近づかんいといて」

「…なんで?」

「…今、なな性格悪い…」

「…ふふっ」

近づかないで。って言ったのにどんどんと足を進めるまいやん。社長室もそこまで広いわけじゃないから数歩でななの目の前にくるまいやん


「七瀬」

「…なん」

「どーしたの?」

「分かっとるくせに…」

「…ヤキモチ?」

「…ん…」

「ごめんね…」

「なんでななが誘っても断るくせして女の子たちのは断らないん?…ななのまいやんやのに…」

「顔だしたらすぐ帰るつもりだったんだよ?…でも…ごめんね?…」

「顔出す暇があるなら…」

「ん?」

「やっぱなんでもない…」

まいやんの顔が何故か見れなくて目を逸らす
そしたらまいやんに腰を引き寄せられて抱きしめられる

「なに?」

「…顔出す暇、あるなら…ななに構ってほしい…」

「ふふ、そうだよね、ごめんね…。今日は久しぶりにイチャイチャしよっか」

「…でも、仕事とか飲み会…」

「飲み会は断ればいいよ、仕事は…夜にでも出来るしさ」

「…それはまいやんが無理するからだめ…」

「でも構ってあげられないよ?」

「…それもやだ」

「もー、七瀬はわがままだなぁ」

背中をとんとん叩いてくるまいやん
絶対子供扱いしとる…
嬉しいからいいけど…

「ねぇ七瀬」

「ん?」

「私ね、毎日七瀬と会いたいんだ」

「…ななも。でも会社で会っとるやん」

「違うよー。会社だと七瀬、社長って呼ぶんだもん、もっと毎日イチャイチャしたい」

「…意味わからん…」

「だからさ、…一緒に住まない?」

身体を剥がされて目を合わさせられる
まいやんの目つきも、顔も、真剣で仕事してる時みたい

「…いいの?」

「七瀬ともっと長い時間居たい」

「…ななもっ…」

「よかったぁ…」

「へへっ…」

「にしてもヤキモチ可愛かったねぇ…」

「…やってななのまいやんやん」

「うん」

「絶対皆まいやんのこと狙っとるし…」

「うん」

「…普段も副社長とばっかイチャイチャするし」

「えっ」

「…なん」

「奈々未とはイチャイチャしてないでしょ!」

「…しとるわ、あほ」

「…仲いいって言ってよー」

「変わらんし!」

「え〜」

「ほんまあほ…」
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