心の光を

□伝説
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 〜天竜伝説〜




 まだ、人と神が共に暮らしていた神代の昔。ある島に、2つの人狼の一族が住んでいました。



 人狼とは、狼の耳と牙、爪、尾をもつヒトのことで、身体能力が非常に高く、狼の姿にもなれるのです。



 1つの一族は、純白に輝く毛並みと深紅の瞳を持ち、浄化の光を操る

  『白狼(ハクロウ)族』

 1つの一族は、漆黒に艶めく毛並みと紺碧の瞳を持ち、暗黒の闇を操る

  『黒狼(コクロウ)族』



 相反する力をもつ2つの一族は、永い間争いを繰り返して、ついには世界を巻き込み、大災厄をもたらす大きな力を解放させようとしていました。



 海は荒れ、空は厚い雲に覆われて、世界は光を無くし、人々は希望を無くそうとしていた頃…



 神の使いである一匹の竜が現れ、その竜の圧倒的な力によって、黒狼族、白狼族共に滅ぼされたのでした。



 世界に平穏が訪れ、世界を救った竜は『天竜』と称えられ、神と同様に扱われてきました。



 天竜は世界の平和を神々と人々に約束し、ヒトの姿をとると、『天竜人』と呼ばれ、この世界の象徴として、最も敬うべき存在として崇められていくことになったのでした………



















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