memo

□Hiroyuki Takami 15th Anniversary Around Japan Tour -Best Destination-
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汗を拭いて水分を補給すると、ヒロがスタンドマイクに手を掛ける。

ヒ「改めまして…宇都宮の皆さんこんばんは」
客「こんばんは」
ヒ「いやースゴいね今夜は、既に汗だくなんだけど…みんな大丈夫」
客「大丈夫ー!」
ヒ「昨日もスゴく熱いライブが出来てこれがマックスかなーなんて思ってたんだけど、今日は更に熱いよねーテンションがマックスどころじゃないよね!宇都宮最高!!」
客「イェーイ!!」
ヒ「マックスを超えたら何になるんだろうねー…んーマックスマックスかな(笑)」
客「(笑)」
ヒ「でもね、こうして今回アルバムをリリースさせて貰って、ツアーも最初はもう少し会場も少なかったんだけどね、出来るだけ今回は細かく全国回りたいんだ!ってお願いして回らせてもらったんだけどね」
客「おぉー」
ヒ「うん、みんなに逢いたかったからね。そんな中で毎回本当に沢山のパワーを貰えています、どうもありがとう。
俺もよんじゅう…んー歳になってね」
客「聞こえなーい!」
ヒ「なぁんだよ〜!分かったよ(笑)四十一歳になってね!(ヤケクソ気味に)」
客「(爆笑)」
ヒ「これからは等身大の自分を歌って行きたいな、と思っていて…
恋愛とか生活とか、俺が感じた事を素直に曲に込めて、それをみんなと共感出来たら嬉しいなと思います。
これからやる曲もそんな想いで作りました……聴いて下さい、YOU」

照明がダウンするとヒロの姿がオレンジのライトで照らされる。
優しいピアノの調べが空間を包む。

『YOU』
ゆっくりと目を閉じると、ヒロの声に静かに耳を傾ける。
客席が柔らかな空気に包まれる。


心に想う人を抱いて…

それでも俺は歌い続ける…

有りのままの自分と、そして有りのままの君と共に…


ヒロの優しい想いが静かに心に流れ込んで来る様で、零れる涙を拭いながらじっとその姿に見入る。

『哀しませたyesterday』
切なげで大人なバラードサウンドに聞き入る。
ヒロのバラードを歌う声はやはり秀逸だ…そんな事を改めて感じた時間だった。





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