先生 sayaka side

□6、まさかの事実
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「あら、ありがとうな〜。太田さん?やっけ?髪の毛短なっとるな〜。なんか大人っぽくなって〜」
何にも知らないふりをして太田さんだなんて呼んで話しかけてみる。

『あ、どうも…』
うぅ、そっけない…。

「そうなんですよ!この子、ちょうど彩先生の実習が終わったくらいのときにあの長かった髪の毛を急に切ってきて…」
え?それはどういう意味?

『ちょっと井尻さん余計なこと言わんといて?山本先生も忙しそうだしもう帰ろう?』
「あ、じゃあ先生また!授業よろしくお願いしますね〜!」
「うんうんまたな〜!」

ゆーりちゃんが髪の毛切った理由が私?
焦りようからしたらほんまなんかな。
そんなこと言ったら私やって髪の毛伸ばしてるのはゆーりちゃんのためやのに。
いつかまた会えた時には、綺麗な女の人って見えて欲しかったから。
そう考えると嬉しいなぁ


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