青の祓魔師 ヴァールハイト

□序章
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私の家は、なんだか不思議な家だった。
特別お金持ちとか貧乏でもなく、ごく一般的な家庭だったけど、何か変なものと縁があるようだった。

上手く言えないけど…幽霊とかそういう類いのものだと思う。

だからか知らないが家には古い蔵があり、いわく付きのものをそこに収容しているらしい。
不気味なので私も近づくつもりはなかったのに、ある雨の日、なぜか蔵の錠が壊れていた。

錆びた取手に巻きついた銀の鎖が外れていて、誰かが中にいるんじゃないかと焦ったのだ。誓って、好奇心だったわけじゃない。

傘を閉じて、戸につっかえさせるように立てかけて、真っ暗な中に踏み出した。湿っぽい匂いの中、人の気配がないか探した。

この時に、私は人を呼びに行くべきだったと瞬間的に悟った。もう全てあとの祭りだけど。

視線の先には、私がいた。

それが瑠璃色の宝玉をあしらった例の鏡だと気づいてーーーー




そこから先は、覚えていない。
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