短編

□幼子の夢
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水不足の民から高額で水を売り付けてた奴の所に殴り込んだ。そこでであった道士太公望。
俺様はそいつと勝負をして負けた。悔しかった。

だけど、太公望は強いだけでなくって、頭もよくって優しい。まるで、俺様が憧れるヒーローのようだ。

「雷震子よ。そなた先程からわしを見ておるようだが…なにようだ?」
「え…いや…」
「…ん?」
「いや、太公望ってヒーローみたいだよな」
「ヒーローのう。お主はよく正義のヒーローと言っておるが、正義のヒーローとはどういったものだ?」
「え?…ヒーローって強くて優しくって格好よくって」
「そなたのヒーローは誰じゃ?」
「親父。それから師匠」
「師匠?そなたの師匠は」
「雲中子様」
「っぶ!お主!あの変人の弟子だったのか!」
「おう。でも変人じゃねぇよ!師匠は俺を強くして、この天騒翼を授けてくれたんだぜ!お陰で、俺はこの歳で戦えてる」
「…お主いくつだ?」
「7歳」
「なっ!幼いとは思っていたがそこまでとは……」
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