頭文字D

□Happy Halloween?
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Happy Halloween?









『啓介さん、とりっく おあ とりーと!!』


「まろん、俺がいうのもあれだけどな
もうちょっと発音どうにかなんねーのか?」


『だって、英語苦手なんです
日本人なんで、英語なんて出来なくていいんです!!』


「日本人ならハロウィンだってやらなくていいんじゃなーのか?
もともと日本の行事じゃねーだろ?」


『固い事言わないでください啓介さん
楽しいからいいじゃないですか』


「まあ、その格好はそそるわな」


『……啓介さんのえっち!!』






ハロウィンといったら、やっぱり仮装だ
私は友達に相談し、ちょっと恥ずかしいが啓介さんが好きそうだから着てみた




「似合うじゃねーか、ナース服
その格好は誰かに見せたのか?」


『いえ、こんな恥ずかしい格好他の人に見せられませんから!!
啓介さんが初お披露目です』


「ふーん」





そっけないような態度でいるが、どことなく嬉しそうな啓介さんが見れて私は満足していた




『啓介さん、話変わってしまいましたけど
とりっく おあ とりーと!!お菓子ください』


「あ?お菓子なんてねーよ」


『じゃあ、いたずらですね』






そう言って私は後悔した……


だって、啓介さんの顔が
もの凄い悪い顔になっていたから……





『や、やっぱ遠慮します…』


「んな事言うなよ、お菓子はねーから
いたずらしてみろよ、まろん?」


『け、啓介さん!? なんか怖いですよ?』


「言いだしたのはまろんだからな、今日は寝かせねーぞ」


『いやぁあああ』


















教訓:啓介さんにいたずらは通用しません。返り討ちに遭います。


その夜は本当に寝かせてもらえず、次の日は腰痛でベッドから起き上がることも出来ませんでした。










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