兎の扉
□トリップの時間
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「直、牢屋って…
おかしいだろぉおおおおおおおお!!!!」
俺が叫ぶとカンシュコフはうるさそうにため息をついた。
そう、数分前…
オレはボリスに引きずられ、いれられたのがこの牢屋。
そして、事情聴取的なのなしで牢屋にいれられたオレはこうして暴れているのだ←
カンコ「うっせーな。さっさと囚人服きろ。」
「いやだ!オレなんも悪いことしてないもーん!!」
黒の699と書かれた囚人服を乱暴にベッドに投げ捨て、オレは床でだだをこねた。
「あー!!出せ出せ!!オレはわるくなーい!!
せめて自分の罪状聞かないと寝れない!!」
カンコ「は?お前、民警から聞いてねぇのかよ?」
目を丸くするカンシュコフにオレは詰め寄った。
「聞いてない!教えて教えて!!」
カンシュコフは「怒るなよ…」と咎め、口を開いた。
カンコ「お前…日本人だろ…」
「…え…」
いや、なんでわかるんだよ←
あれか。オレが平たい顔族に見えたか?
カンコ「お前のそばに学生証が落ちててな、それで分かったらしい。」
「ほぉ…」
カンコ「んで…日本人がこの国の軍事基地の前で倒れてるってことで
お前にはお縄にかかってもらった…ってわけさ」
なるほど…
カンコ(怒るんだろうなぁ…)
「ありがとう」
カンコ「は?」
「え、教えてもらったお礼いっただけなんだけど」
大丈夫か←
このイエロー兎…
カンコ「いや、理不尽だって怒らねぇのかよ?」
「え、だってさすがに軍事基地の前で倒れてちゃあ怪しまれるでしょw」
それにこの世界1961年のソ連でしょ?
日ソ共同宣言したてだし、まぁまだ信用しきれてないのも分かるし。
カンコ「…お前、変な奴だな。」
「あはは、よくいわれるw」
カンコ「っつーことで…」
カンシュコフの扉からマジックハンドがでてきた。
こんなに伸びるんだ…
そういっているうちにカンシュコフはオレに囚人服を押し付けてきた。
カンコ「着ろ。ちゃんと罪状も話してやったんだし」
ニヤニヤと笑うカンシュコフ。
クソゥ…
アニメでもクソウザいと思ったが、いざ目の前で見ると腹立ってきた。
「着るから!自分で着るから!!脱がそうとすんな!!」
よくもまぁ、こんな器用にマジックハンド使えるよね!!
今にも黒の長Tをひん剥かれそうになるオレ。
コイツ絶対、オレが女だって気付いてないな!!
「カンシュコフ!!おい!!
あっ…」
カンコ「ヒャハハ…え…」
まるで「すぽん!」というような効果音がつくほど綺麗に脱がされた。
驚いてるところからして気付いてなかったな←
「あーあ、だから言ったのに…」
カンコ「…え…え…////!!!!?」
なんでコイツは顔が赤いんだ。
上って言ってもシャツは脱いでないのに。
黒の囚人服を着た俺は、フリーズしているカンシュコフをつついた。
「おい、童○←」
カンコ「なっ!!?///だ、だれが童○だ!!!////」
「どうでもいいから、ちょっと後ろ向いててよ。
ズボン脱ぐから」
カンコ「っ…////」
覗き窓が閉まった。
あら、意外と素直←
しかも初心すぎて笑えるわw
俺のみじめな体でも赤面ってwwwww←
呼んだらもとの調子に戻ってた。
おもしろくねぇな…
カンコ「…いらねぇこと考えるなよ」
「勿論!!」