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□何かいる?!
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「『おはようございます!』」
そう言い瑠雨と麻衣が事務所に入るといつものメンバーが揃っており、たまたまなのかナルとリンもその場にいた。
すると急に真砂子が
「あら?瑠雨。何か近くにいますわ?
なにかが…守っているみたいですが…
思い当たることはございますか?」
と言うが身に覚えがない。
みんな
「なんか拾ってきたのかー?」
「なんだなんだー?」
と言っていると突然
ポンっ
と男の子があらわれた。
髪の毛は茶髪の天パで短髪で垂れている耳。
服は和風っぽい。
お尻辺りには尻尾がついている。
急に現れたその男の子。
どうやらみんなに見えているようで、ぼーさん、ジョン、真砂子は構えはじめるし、綾子と麻衣は3人の後ろにさがる。
綾子も前行けよ!と誰もが心の中で突っ込んだ。
ナルとリンも警戒し、瑠雨を庇うように前へ出る。
安原さんは「僕にも見えますね…」と冷静な反応をしていた。
きっと話の流れ的には、この男の子が瑠雨についている霊なのだろうなと思い、目を丸くしながらもその子に
『あ…あの…』
と話しかけると、その子は目を輝かせ瑠雨に飛びつく。
「「「「「「「「!?!?!」」」」」」」」
急なことに瑠雨もみんなも言葉が出ない。
しかしそんな中でもリンさんは冷静に男の子と瑠雨を引き剥がし、自分の背中に隠す。
「あなたは誰ですか?」
すると男の子はリンの質問には答えず
「瑠雨…僕のことわからない?
僕だよ!さすけだよ!!」
と笑顔で、リンの後ろにいる瑠雨に懲りずにまた飛びつこうとする。
更にパニックになるみんな。
なかなか瑠雨に抱きつけず、泣きそうになるさすけ。
溜息をつくナル。
小さな修羅場だ。
目線だけで相手を倒すのではないかというリンの圧力により、さすけは少し怖気付き、自分は瑠雨に飼われていた犬だと話し始めたことで、修羅場が終わり、みんなで椅子に座り落ち着いて話を聞く。
「僕ね、瑠雨がいなくなったあと、瑠雨のお友だちの家で飼われてたんだ!
でもね、やっぱり瑠雨に会えないのが寂しくて
会いたい会いたいって思って、本当に会いに来たんだよ!」
と瑠雨がこちらの世界にトリップしてからの話、瑠雨と一緒に住んでいた時の思い出話をしてくれる。
そんな話す内容を聞いて、本当に目の前にいるのはさすけなんだなと妙に納得してしまった。
「これからはずっと一緒だよ!僕が瑠雨を守るよ」
と言ってくれるさすけが可愛すぎて、瑠雨は頭をなでなで。
しっぽが大きく振られていた。
『…でもね、みんなに見られるのは困るな…』
という話になると
「大丈夫だよ!
僕、隠れることも出来るから!ほら!」
そう言い見えなくなる。
気配がわかるのは、霊能力がある人はだけだった。
「なんならぬいぐるみとかの中も入れるよ!」
と言うので部屋から事務所に移動していた、誕生日にぼーさんにもらったトイプードルのぬいぐるみを出してくると、憑依。
本物の犬のように動き回り、女性軍から
「かわいい」
と大人気。
「なんなら、犬にもなれます!」
とみんなに見えるように本物の犬にも変身出来た。
「ぬいぐるみいらねーじゃねぇか」
とぼーさんに突っ込まれる。
「というわけで、今日から毎日一緒にいられるね!よろしくねー!」
と瑠雨に言い、みんなに愛嬌をふりまきながら、みんなにも挨拶をしていた。
確かにわんこの時からわんこにも人にも愛想よく懐いていたし、怒ったのも見たことなかったなと思い出し、さすけならみんなともうまくやってくれるんだろうなと考えていた。
その時、いつものように瑠雨のところへ行き、口をぺろっと舐める。
ぼーさんに首根っこをつかまれるさすけに、リンに口を拭かれる瑠雨。
舐めるのは禁止令が出たのは言うまでもない。