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□文化祭
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「遅くなりましたー!」

と麻衣は事務所のドアをあける。
すると既にぼーさん、ジョン、綾子の姿があった。



「遅いなんてめずらしいじゃない」

「あれ?瑠雨は一緒じゃないんだな」

「ほんまですね。
いつも一緒にいるんかと思ってはりました」



みんなからそう言われ麻衣は

「もうすぐ文化祭なの!!で、文化祭の準備をしてるから、今日くらいからずっと遅くなっちゃうんだよねー」

「ちなみに瑠雨はクラスの文化祭実行委員に選ばれちゃって、まだ残って準備してるの」




と相当お疲れなようでソファに座る。



「文化祭なんて懐かしいわねー」

「フェスティバルみたいな感じのやつですか?」

「そうだよなー。高校での祭りみたいな感じだもんな…


で?麻衣たちのクラスは何やるんだ?」



とぼーさんに聞かれ


「メイドカフェだよ!」

と麻衣が鼻高々に答えると、みんな固まる。




「「「メイド……カフェ……?」」」





「そんなの高校許してくれるのか?!」

「健全な男子高校生には毒でしょうね…」

「メイドが…カフェ…どすか…?」




「文化祭、来週の日曜だから、良かったらみんな来る??
瑠雨はもしかしたら忙しいかもしれないけど、私で良かったら案内するよ?!」


という麻衣の提案にみんな行くと乗り気。






ぼーさんは瑠雨のメイド服姿を想像し、にやにやしているし、

ジョンはリアルなメイドさんを想像し、どうしてそのメイドとカフェが合体しているのか真剣に悩んでいるし、

綾子はひっそり
(私だって似合うはずよ)
とコスプレに興味を持っていた&男子高校生を見るのを楽しみにしていた。





ナルは所長室で聞こえないふりをしていたが、資料室のリンは、瑠雨がメイド服を着て人前に出るということに対して心配で仕方なく、悩んでいたのだった。






麻衣には

「瑠雨には当日驚かせたいから、行くっていうのは内緒ね??」

と言われ、みんな了承するのであった。
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