main
□悪霊がいっぱい!?
1ページ/11ページ
暗い部屋にひとり。
誰もいない。
ああ、やっぱり私はひとりぼっちなんだ。
「わん」
遠くで犬の鳴き声がする。
さすけ??
『疲れてるんだから起こさないでよ…』
それでも鳴き声は止まない。
うるさいって言ってるのに、なんで黙ってくれないんだろう…
まぁ犬だから仕方ないか。
でもゆっくり眠らせてほしい…明日も朝から仕事だし…
するとさすけは私を揺らしはじめる。
すごい力だな。
これじゃ眠れないよ
そう思い心を鬼にしてさすけに大きな声を出す。
『だから、うるさいって!』
「…うるさいのはどっちだ」
『!?』
鳴き声ではなく急に聞こえた人間の声。
予想外の返答があり、瑠雨は驚いて目を覚ます。
目の前にはキレイな顔の男の子。
『ナル…?!?!』
それは、新しい物語のはじまり。