main
□新しいちから
3ページ/4ページ
瑠雨と訓練をしていてわかったこと。
それは瑠雨も気の放出が多く、増幅したり制御することがきちんと出来ること。
そして
ナルと同じでケタが違うこと。
人間が持つには大きすぎる力を瑠雨も持っている。
(…これも才能ですか…
なんでこの2人が出会ったのでしょうね…)
目を離すときっと、瑠雨も無茶をするタイプだろう。
性格は違うものの似たタイプのふたりだ。
しっかり見守らないといけないと心に誓うリンであった。
そしてナルに
「気功法が全部終わったら、今度はサイコメトリのやり方を身につけろ。
自分で回線を切れるようにしないと、そのうち死ぬ」
『わかったけど…誰に教えてもらえばいいの?』
「…僕だ」
ふっと笑って所長室に入っていくナルに背筋が寒くなる瑠雨。
『え…やだ…やだ…
やだよー…コウ…
ナルに教わるのやだ!絶対怖いじゃん!』
と助けを求めると
「…がんばってください」
と言われるだけであり、このままずっと気功法の訓練が終わらないことを願うのであった。