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□新しいちから
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ある日急にナルとリンに呼び出される。
『…なに?…どうしたの?』
と聞くと、ナルに
「今からリンに、気功を教えてもらえ。僕は出てくる」
それだけ言われ、事務所にリンとふたりっきりにされる。
『えっと…気功というのは…?』
正直訳がわからない瑠雨に、リンはナルの説明不足なことに溜息をつき、瑠雨に説明をはじめる。
前回の事件の際に、スプーンを曲げた瑠雨。他にもサイコメトリが出来たり、怪我を治すことも出来る。
今のところ普段の生活の中で力が暴走することはないが、それがいつ起こってもおかしくないだろうとナルは心配をしている。
なのである程度落ち着いた時にナル自身も教わり、身につけた気功を瑠雨にも教えてやれというナルの優しさだとリンは話した。
力の暴走は人を傷つけることもある。
自分が死ぬ可能性もある。
そんな風に瑠雨にはなってほしくなかったのだろう。
「きっと数日では無理だと思うので、長い目で見てやっていきましょう」
『わかった!頑張る!』
そうやって、毎日少しずつ訓練をするようになった。