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□お正月
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神社の鳥居の近くでは


ぼーさん、ジョン、そして行かないと言っていたはずの不機嫌そうなナルとリンが女性陣を待っていた。






ぼーさんが待ち合わせ場所に着くと、既にナルとリンがいたのだった。



きっと瑠雨が心配だったのだろう。









「あ、いた!!!
おーーーーーーーーーい!!」

麻衣元気な声が聞こえる。





ぼーさんたちは振り向くと、言葉を失う。



全員顔を真っ赤にして。




まさかみんなが着物を着ているとは思ってもいなかった。
しかも普段はしていない化粧もしている。
可愛くないわけがない。


リンは(…来てよかったかもしれませんね…)と密かに思っていた。



女性陣もナルがいることで一部どよめき、一部露骨にテンションがあがる。




「えへん、どうだ!」
と着物を着たことをアピールする麻衣。


しかしみんな同じことを思っていた。




…七五三みたい…










『あれ?…ナル??リン??』
とふたりがいることに驚いている瑠雨。



ナルのところには真砂子と麻衣が行っているので、瑠雨はリンのところにおぼつかない足取りで行き




『えへへ、どうかなー?』
とリンの前で一回転する。



「とても似合ってますよ」
とストレートに言われ、瑠雨は顔が赤くなる。


『ぼ、ぼーさんにも見せてくる!』
と顔が赤いままぼーさんのところへ。



『着物着てみましたー!』
と言うと、ぼーさんも


「すげーーかわいい♡」
とストレートに褒めるので、顔が赤いのはおさまらず。



『…もういい』
と怒って離れていく瑠雨に
「え?!なんで?!なんで怒ってるの?!」
と焦るぼーさん。






そして混み合う中お参りに向かう。
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