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□文化祭
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文化祭当日。

昼過ぎに麻衣の高校の正門で麻衣とみんなは待ち合わせをしていた。


「旧校舎なくなったのねー」
「ほんまですね」

と綾子とジョンは驚いていたが、何度か瑠雨を迎えにきているぼーさんは既に知っていたのでそこはスルー。




「てか、あんたクラスの手伝いしなくていいわけ?」

と綾子に聞かれ

「私は12時までの担当だから大丈夫!」

と説明し


「じゃあ最初にクラス行こ!瑠雨も13時半までで交代だから、みんなでまわれるし!」



とはじめに麻衣と瑠雨のクラスのメイドカフェがある、家庭科室に向かった。



「絶対瑠雨似合うわよねー、足細いし」


などと話している間に家庭科室に到着。




「こっこでーーーす!


お客さん3名でーーす!案内お願いしまーす!」



麻衣が元気に叫ぶと、中から

「いらっしゃいませ♡」



とメイド姿の




男子高校生がたくさん顔を出した。




目が点になる御一行。







そう。





麻衣と瑠雨のクラスの出し物は
女装メイドカフェだったのだ。




泣き崩れるぼーさん。

メイドのイメージが崩れ去り固まるジョン。

心なしか目がきらきらしている綾子。

ドッキリが成功して満足そうな麻衣。






来てしまったものは仕方ないので入店して、メニューを開く。




「あれ?てか、瑠雨は?」


「確かにいないわね」


「あー、瑠雨はね、メニューにあるご飯作ってる!」


と聞き、更に驚く3人。


「あの子料理できるの?!」と綾子は驚いていたが




「すっごく美味しくて、人気あるんだよー!瑠雨のご飯!」


オムライスやハンバーグ、丼ものがおすすめだと麻衣が教えてくれ、みんなおすすめのものを頼んだ。




こんなところで瑠雨の手料理が食べられるなんてと喜びを隠せないぼーさん。





少しして、美味しそうなご飯が運ばれてくる。


ぼーさんはオムライス
ジョンはハンバーグ
綾子は冷しゃぶサラダ丼



「「「いただきます」」」


と一口食べて、みんな笑顔になる。


「うまい…」

「これ!おいしいどすな!」

「これ本当に瑠雨が作ったの?!今度レシピ教えてもらおうかしら!」



と大絶賛。


料理が提供されたと同じ時間くらいに自分の担当を終わらせた瑠雨も、瑠雨と麻衣の分のまかないを持ってみんなのいる席に出てきた。






『いらっしゃいませ!来てくれたんだね。

さっき麻衣に聞いてびっくりしちゃったよ!』




と言い、麻衣にまかないを渡す。
お子様ランチみたな寄せ集めプレート。旗付き。








麻衣は見た目だけで目を輝かせ
「いっただきまーーす」と食べ始めた。

そして「おいしーーー♡結婚したいくらい!」
と瑠雨を抱きしめる。



『麻衣ってば…
みんなは、大丈夫?味平気??』


と声をかけるとみんなからも、おいしいと返事がきて、ほっとするのであった。





その後、1時半からはカフェタイムのため、調理担当が事前に作っていたケーキが販売される。




そのケーキも種類があって、みんなバラバラの物を頼んでシェアをして食べた。



満腹になり、ごちそうさまをして、満足そうに教室を出る。

女装メイドに見送られて。




「もう14時だから、そしたら校内見てまわろうか!


あと1時間半しかないし!」

とみんなで校内の展示やお店、出し物を見てまわることにした。
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