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□人形の家
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穴を見る。それは井戸をうめたものだった。


真砂子をホテルから呼び戻し、その井戸を見てもらう。


「あたくしにはこの井戸な地の底まで続いているように見えますわ…
はるか底に子どもたちの霊がよどんでいる。
ここには女の霊がいます。
奥深いところにひそんで…母親のふりをして子どもたちの霊を呼んでいます。
…子どもたちは家に帰りたいのですけど、道に迷って出られないのですわ。


女は子どもたちをつかって、新たな霊を呼んでいるんです。

ミニー…立花ゆきさんは子どもたちのリーダーですけど、ほんとうは苦しくて悲しくて…もうこんなことはイヤだといってます」

「とみこというのは?」

「女の子どもです。女は子どもをさがしていますの。
自分の娘を…それで子どもを集めているのですわ」


という真砂子の答えに

「そういうことか」
とナルは全部が繋がったようだった。





そして
「出かけてくる。
帰りはいつになるかわからない。あとをたのむ」
と言いナルは部屋を出て行く。



除霊は次は綾子がチャレンジすることに。
ぼーさんとジョンはホテルの礼美ちゃんのところへ。


綾子は
「こわいからいっしょにいて」
と言い、麻衣と瑠雨を連れて居間へ。

除霊がはじまると、居間の温度が下がり始めたようで冷気を感じる。

ラップ音がはじまり、綾子は除霊を止め、麻衣に「綾子、続けて」と言われ続ける。



しかし
「きゃ、誰かが触ったのよ!」
怖がり始めるため、麻衣にしっかりしなよ!と喝を入れられる。



その時…
瑠雨の足を何人もの手が掴む感覚。


そしてそのまま井戸の方へと引きづられる。

綾子はパニックになり、瑠雨の名前を叫び続ける。


「瑠雨!」
リンも居間に駆けつけ、瑠雨を掴もうとする。しかし間に合わない。



麻衣は瑠雨を追いかけ、手をつかむ。

瑠雨と麻衣はそのまま一緒に井戸へ落ちて行った。
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